タイトル:Plushu doll(diagonal)
素材:木製パネルにアクリル、顔料インク、ジェッソ
サイズ:53.0 x 53.0 cm
制作年:2021
略歴:
1999 愛知県刈谷市出身
2019 愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科デザイン専攻入学2023 同大学卒業
主な個展
2021 ゴルチャ/Goldenchildcafe (愛知・名古屋)
2023 個展「BRANCH」tagboat (東京)
主なグループ展2020 Gallery FINGERFORUM(愛知/名古屋)
2022 Kunstrai/Art Amsterdam(オランダ/アムステルダム)
2022 Art Correctors x 阪急梅田本店 ニュースター達の美術展 2022 (大阪/梅田)
2022 ONE ART TAIPEI2022(台北/台湾)2023 ONE ART TAIPEI 2023 (台北/台湾)
2023 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023 (福岡)
2024 ONE ART TAIPEI 2024 (台北/台湾)
ステートメント:
破壊され、朽ちて見えるようなぬいぐるみの姿を作品に描いています。
荒々しく破壊された、無機質なぬいぐるみたち。
引き裂かれ、傷つけられた姿が胸を打ち、一目見たら忘れられないインパクトを放ちます。
作家は緻密なペン画の表現によって、人の心の中にある弱さ、ネガティブな部分を託して描き、
自分自身もそんな感情に向き合って表現しようとしているのです。
作家自身や人々の心の中にある、あまりにも混沌とした、目を背けたくなるような気持ち。
弱さを必死に隠そうと見栄を張り、しかしその見栄の中にも孤独を恐れる恐怖が存在します。
弱い心の拠り所ともいえるぬいぐるみの顔を、作家はあえて消し、曖昧にすることで、その複雑な感情を投影しています。
頭の中で構成される荒々しく破壊された無機質なぬいぐるみは、洗練されたビビッドな背景に落とし込まれ、どこか愛らしさと儚さを備えています。ぬいぐるみの表情を隠すという抽象的な表現によって、自分自身が持つ弱さとの葛藤、多種多様な感情の中で生じる違和感や矛盾を私たちに訴えかけます。
自身の弱さを必死に隠し、どうせ受け入れ難いものであるならばと、他者の前では滑稽に見栄を張る。
そんな虚栄心のなかにも、ときに孤独になることへの恐怖もある。
多様な意志が渦巻く現実で、自己を保つには自身の弱さと常に葛藤し、揺れ動きながら生きていかなければなりません。
答えはその葛藤のなかでさまざまな変化を遂げて見えてくるものです。
top of page
¥110,000価格
bottom of page